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月の旅人

月の旅人

帰国編

帰国編


前日のような失態をせず無事に目覚め、したくを整えて1階のレストランへ。昨日おいしさを知って味を占め、レストランに入る前から食べる気満々だった。(笑) 友達2人は屋台みたいなワゴンのところで注文に応じてくれるコックさんに、オムレツを作ってもらっていた。私はパンとスープやおかゆのお代わりでおなかがいっぱいになり、残念ながらコックさんには頼まず仕舞いだった。
ここでなんと、吉本興業の漫才師オール阪神巨人の阪神と遭遇。――というのは間違いで(ヾ(--;)ぉぃぉぃ)、そっくりさんに会った。私たちのテーブルのうしろに見た目にも平社員ではなさそうなおじさんたちが座り、その中の1人がオール阪神にとてもよく似ていたのだ。ちなみに日本人である。このホテルも日本人は多かった。ツアーで利用するホテルは、やっぱりそうなるのかも。

部屋に帰ると、余裕があったはずなのに余裕が無くなり、急いで歯ブラシなどの残りの荷物をスーツケースに入れてあわただしく1回へ下りた。スーツケースをポーターさんに預け、フロント横のセキュリティー・ルームへ友達が貴重品を取りに行ってくれた。その時「Picture?」とポーターさんの1人がカメラを持っていた私に声をかけ、「記念に一緒に撮りましょうか」というようなことをジェスチャー交じりで言ってくれた。ポーターさんの中に“タイ風男前くん”を発見し、「Thank You♪」と喜び勇んでカメラを差し出した私。(笑)
ところが! 世の中そうおいしくできているわけはなかったようである。
そのカメラを手に取ったのは、その“タイ風男前くん”だった。彼がシャッターを押してくれるらしい。ということはもちろん、彼は一緒に写らないということである。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
「さあ並んで」これまたジェスチャー交じりで言った彼のうしろから貴重品を出してきてくれた友達がセキュリティー・ルームから出てきて、ポーターさん2人と一緒に並んでいる私たちを見つけた。
「一緒に写真撮ってくれはるんやって」
少し乾いた笑いと共に友達を手招き、私たち4人とポーターさん2人が横一列に並んだ。
“タイ風男前くん”は念のためと2回シャッターを押してくれて、『記念写真(?)』撮影終了。
「Thank You~(^^)」と言ったものの、私たちの心は複雑だった。理由は、一緒に写ったポーターさんの1人は見事に額をピカリと光らせた満面笑顔の眉の薄い妖怪ちっくな顔立ちのおじさんで、もう1人は対照的な無表情で写真に収まったキリリ眉毛の恐竜ちっくな顔立ちのお兄さんだったためである。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ ←親切に言ってくれたのに、2人ともごめんなさい。
ま、ある意味記念写真ではあるかもしれない。でも、“タイ風男前くん”の顔、忘れてしまったぞ……。(/_;)シクシク

そんなこともありつつ、ガイドさんの到着を入口で待っていた。ガイドさんがロビーに迎えに来てくれる時間は8時の予定だったけれど、私たちは10分ほども前から待っていた。
帰る気合も充分である。(笑)
ガイドさんが迎えにやって来たのは8時を5分ばかり過ぎた頃。なのにガイドさんは私たちの顔を見るなり「早く! スーツケースは!?」となんだか怒鳴り気味の口調で言って通り過ぎ、フロント横のポーターさんの所へ向かいながら私たちにも来るように促した。
「『早く』って、私らはとっくに待ってたっちゅうねん」
「何怒ってはんの? て言うか、何で怒られなあかんの?」
と、つい愚痴を言ってしまう私たち。
その後も妙に早い歩調でロビーを横切り、私たちは急かされるようにしてバスに乗り込んだ。
高架の上を走ってホテル・ソル・ツイン・タワーズを左手に通り過ぎ、一路空港へと向う。下に広がるバンコクの街並みを眺めながらの移動で、あっという間に空港に到着した。

タイ国際航空のカウンターでチェックインし、空港利用税分きっちりしか残っていなかったバーツを500支払った。
そんな手続きの間に、背後に控えていたガイドさんに友達が「この4人の中で、誰が一番タイ人にモテると思いますか?」と訊いていた。「う~ん」とガイドさんは悩むそぶりを見せたけれど、その友達も私も返ってくる答えは予想がついていたかもしれない。
案の定、ガイドさんが指差したのは彼がツアー中事あるごとに「リーダー」と呼んでいた友達だった。ちなみに、質問した友達でもアニキとあだ名された私でもない。( ̄  ̄;)
最後に、同じツアーだった“雰囲気叶美香似”の人にガイドさんと私たち4人で並んだところを写真に撮ってもらい、ゲートをくぐって別れた。
これまたいろいろあったけれど、どうもありがとうガイドさん!


私たちが乗る飛行機は、11時10分発である。3時間も早く、すべての出国手続きが完了してしまった。
私はもう何も買えないくらいの金額しかドルが残っていなかったけれど、友達3人はまだたくさんドルを持っているようだった。そこで、再びお土産購入タイムである。何と言っても時間はたっぷりとある。じっくりしっかり吟味して選び、タイ限定発売のスパイシー味のプリッツやバナナチップやチョコレートなどを買っていた。3つ買うと1つおまけについてくるというバナナチップがあり、それはなんとぴったり私の持っているドルの金額と同じ値段だった。で、私も友達と3人で1箱ずつ購入しておまけをもらった。やっぱり、もらわないと損でしょ。(笑)
タイ版プリクラ
お土産探しの間に、意外なもの(?)を発見した。それは、プリクラである。
バンコクの空港でプリクラを見かけるとは思わなかった。誰も撮ろうとしなかったけれど、いや、誰も撮っている人を見かけなかったけれど、記念に撮っておくべきだっただろうか。
今度行く機会があれば撮ろう、かな。←消極的(笑)


登場ゲートの待合ロビーで椅子に座って一息つき、いよいよ日本へ向かう機に搭乗。
機内食は行きと代わり映えしなくて楽しみもない。適当に食べて適当に飲んで、あとはブランケットを肩までこっぽりと被って居眠り。が、安眠はできなかった。理由は“熱い視線”である。
なんて書いても到底わからないので、説明を。
私たちは4人旅だったため、真ん中の4つの座席に座っていた。その両側には3つずつの座席が並んでいる。その左側の私たちより1列分前の座席に、アラブ系の男の人が友達らしき人と2人で座っていた。頭には白いターバンを巻き、黒くて太い眉とくっきりとした大きな黒い目と口髭の濃厚な顔立ちの人である。通路側に座っていたその人は、同じく通路側に座っていた友達をじっと見つめていた。かなり見つめていた。おそろしく見つめていた。私たちの席より1つ前ということは、振り返って見なければならないにもかかわらず、ずっと見つめていたのだ。その視線が時々他の友達や私に向くこともあったけれど、本当に“時々”である。
彼は隣の同じアラブ系の友達らしき人に私たちのほうを親指で指差しながら何かを話して、ふたりで笑ったりもしていた。
「めっちゃ見てはんで……」
「うん、知ってる。ずっとやもん」
「気に入られたんちゃう?」
「いややわ……コワイ」
熱い視線を浴びていた友達というのは、バンコクのガイドさんにタイ人に一番モテそうな人と言われた人である。そういえば彼女だけ、ガイドさんに「名前は?」と下の名前を聞かれたりしていた。イタリアへ行ったときも街中で見つめられたこともある彼女は、どうやら外国人キラーのようである。(笑) 彼女いわく、「日本人がいい……」らしい。(^o^;
バンコクからマニラまでの飛行時間は、それはそれは長く感じた。もしかしたら“熱い視線”の彼に声をかけられるのではと恐れて、私たちは彼らが飛行機から降り、更に他の乗客もみんな降りてしまってから最後に少し警戒しながら降りた。待ち伏せされているかも、などと思ったけれど、彼らの姿は見当たらなかった。安堵して、思わずみんなで笑った。
30分ほどマニラ空港の待合ロビーで待たされ、再搭乗。アラブ系の彼らは乗ってこなかった。
ホッと緊張がとける。これで関空まで安眠できるぞ、と。(笑)
現に、マニラから関空までは早かった。


無事、関空に到着。
もう21時をとっくに過ぎていたこともあって人が少なく静かだった。
到着口を出た途端、友達は3人ともみんなが携帯電話でメールをし始める。帰国報告である。私は携帯電話を持っていないので、1人置いてけぼりになったような感じでぼぅ~っとしていた。みんなメールに夢中で無言だし、話しかけるのもなんだか気が引けて、ちょっぴりロンリーガール状態だった。(^-^;
もう1人携帯電話を持っていない人がいればいいのになぁ、なんて心の中で呟いたものだ。←自分が携帯を持とうとはしない人。だって、不必要だし。(;ーー)ゞ
何はともあれ、ここに書き切れないくらいいろいろなことがあった旅行も終わりである。
無事に帰ってこれて良かった。ほんとに。
あと2,3日ズレていたらテロ事件の関係でどうなっていたことか。
旅行に行くことができて良かった、とも言えるな。こんなふうに旅行記まで書いて、いい思い出になったし。
次はどこへ行ってどんな旅行記になるだろう。いつになるかわからないけれど、また楽しい思い出が作れるといいなぁ。


あ、遅ればせながら、ここまで読んでくださってどうもありがとうございました♪(*^_^*)




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